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科学と伝説が導く、日本人の起源への旅路
Chapter 0約11分
あなたの細胞ひとつひとつに、3万年分の旅路が刻まれている。そしてその旅路は、あなた自身が知らない物語を語っている。
Chapter 1約25分
30年間、教科書に載り続けた「常識」がある。日本人は縄文人と弥生人の混血である——この説明で十分だと、誰もが信じていた。
Chapter 2約31分
あなたの家から最も近い神社まで、歩いて何分かかるだろうか。おそらく、15分もあれば辿り着く。
Chapter 3約53分
紀元前722年、アッシリア帝国が北イスラエル王国を滅ぼしたとき、十部族がまるごと歴史から消えた。行き先は不明。聖書にも記録がない。この「失われた十支族」が日本に辿り着いたと主張するのが、日ユ同祖論だ。荒唐無稽に聞こえるだろうか? だが、その類似点のリストを前にすると、笑い飛ばすのは案外難しい。
Chapter 4約40分
「渡来人」——この言葉を聞いたとき、あなたの脳裏に浮かぶのはどんな顔だろうか。科学は語る。朝鮮半島経由で、北東アジア系と東アジア系のゲノムを持つ集団が渡来したと(→第1章「三重構造モデル——古墳時代の衝撃」)。日ユ同祖論は語る。失われた十支族がシルクロードを経て日本に辿り着いたと(→第3章「日ユ同祖論——失われた十支族」)。シュメール説は語る。メソポタミアから東進した文明の担い手がいたと(→第3章「シュメール起源説」)。
Chapter 5約38分
赤道直下のアフリカ大陸から、物語を始めよう。タンザニアの奥地に「ブンジュ村」と呼ばれる集落がある。この村の長老は、驚くべき口伝を継承していた——「我々の祖先は、1万5千年前に日本から来た」。
Chapter 6約42分
序章と第4章で追ってきた「母音が脳を変える」という仮説を、最終章ではさらに文明論のスケールに拡張する。言語が世界の聴き方を変えるだけではない——言語が、文明そのものの形を決定しているとしたら?